佐川急便様

通過型センターで仕分け貨物をトラックバースまで搬送する作業を自動化

#大規模物流センター#深夜#通貨型センター

 SGホールディングスグループの次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」佐川急便中継センター3階(以下、Xフロンティア)で2022年12月1日より12台の「Hybrid-AMR」を導入し、これまで人手に依存していた不定形貨物搬送オペレーションの大規模な自動化を実現しました。
 従来のAGVでは対応できなかった、人や台車が入り乱れる環境下での搬送作業に対応することで、人手が不足しがちな深夜帯でも安定した処理能力を確保することに成功しました。

佐川急便様とのプロジェクト発足のきっかけ

佐川急便様のオープンイノベーションプログラム『SAGAWA ACCELERATOR PROGRAM』への応募がきっかけです。プログラムへの採択後、「自動搬送ロボットによる不定形貨物の搬送が可能か」というところから実証実験を重ね、審査員特別賞を受賞するなど弊社プロダクトの実用性を認めていただきました。ここで一定の成果を達成したことにより、今回のプロジェクトの発足に至りました。

導入前の現場課題とHybrid-AMR導入後の効果

 Xフロンティアでは、ベルトコンベア等で構成される自動仕分け機でその9割を処理しますが、自動仕分け機で搬送することができない不定形の荷物は従来通り人の手で仕分けられ、台車で搬送されていました。過去にロボットの導入による自動化を試みましたが、24時間絶え間なく荷物と人が行き交う環境下で、臨機応変に搬送工程を効率化できるロボットがなく課題を抱えたままでした。 
 Hybrid-AMRは自動運転と同様に自律的に障害物を検知・迂回できるAMR技術(AMR:Autonomous Mobile Robot、自律走行搬送ロボット)と繰り返し精度と作業スピードを保証できるAGV技術(AGV:Automated Guided Vehicle、無人搬送車)を併用することで、トラックバースまでの台車の搬送と空台車の返送の自動化に成功しました。
 人手の確保が難しい深夜帯に連続して稼働させることで、同時間帯の処理能力を上昇させ、荷物の滞留も改善しました。

Hybrid-AMR導入後のお客様の反応

導入後、お客様からは、良い点、改善が必要な点それぞれにおいて感想をいただきました。良い点として、ロボット起動時の操作や、タブレット上でのタスク指示操作が簡単であること、またタスクを実行するロボットやそれらの現在位置が見やすい等、UIが優れている点を挙げていただきました。また搬送量や搬送物の重量に問わず、稼働中安定して搬送をこなせていることに一定の評価を頂きました。
 一方で、問題発生時の迅速なレスポンスや不具合解決といった、安定したサポート体制の継続については強い要望を頂いております。ご要望を受け、LexxPlussではサポート体制と対応プロセスを継続的に改善し、安心してご利用いただけるよう対応してまいります。
 LexxPlussはこれからも、日本のインフラを支える物流業・製造業のさらなる課題解決を目指してまいります。